シトリックス・システムズ・ジャパンは6月8日、ウェブアプリケーションを高速化するアプライアンス製品「Citrix NetScaler」ファミリーの最上位モデル、「Citrix NetScaler MPX 17500/19500/21500」の3機種の発売を発表した。あわせて最新OS「NetScaler 9.2」の提供開始も発表している。また、仮想アプライアンス「NetScaler VPX」も投入する。
下位モデルから容易にアップグレードできる「Pay-as-You-Grow」
今回発表されたCitrix NetScaler MPX 17500/19500/21500は、CPUにインテル Xeon プロセッサーX5680を採用。1筐体に6コアのXeon2個と48Gバイトメモリを搭載することで処理性能を向上させており、NetScalerシリーズで最速の最大50Gbpsのスループットを実現させている。その一方で筐体は2Uサイズを実現。電源装置の最大出力は650Wと、省スペース、低消費電力であることが大きな特徴といえる。
Citrix NetScaler MPX 17500のスループットは20Gbps、Citrix NetScaler MPX 19500は35Gbps、NetScaler MPX 21500は50Gbpsだが、ハード自体は同一。導入企業の状況が変化してトラフィックが増大するなど、処理能力不足が懸念される時点で、下位モデルから上位モデルへライセンスアップグレードできる「Pay-as-You-Grow」課金モデルを利用できるようになった。
同社マーケティング本部 シニアプロダクトマーケティングマネージャーの的場謙一郎氏は、「製品のキーワードの1つは、Pay-as-You-Growだ。また、わずか2Uの筐体と低い消費電力で、これだけの性能を実現したことが大きなポイントだ」と強調する。