日本オラクルは6月28日、トヨタ自動車に新経理システムを導入し、稼働開始したことを発表した。
新経理システムは、オラクルのERPパッケージ「PeopleSoft Enterprise 9.0 Financial Management System」を基盤に構築。主に国内債権債務取引、海外債権債務取引、資金管理業務や単独決算業務など、トヨタ自動車の経理業務をサポートする。
今回の導入にあたりトヨタ自動車では、旧システムにおけるハードウェアのサポート切れを契機に、既存の機能を新システム上に作り替えることを決定した。日本オラクルでは、旧システムからの移行に際して、利用者の負荷や負担を低減するため、米国本社の開発チームとの連携とサポート体制を十分に整備したとしている。
さらに、日本オラクルでは、新システムと旧システムに同じデータを投入して同じ結果を取得できるか確認する現新比較検証作業など、移行によるリスクを最小限に抑えることに注力したという。これにより稼働開始後の障害発生やユーザーの負担もなく、新システムでのスムーズな業務開始を実現したとしている。