日立ソフトは7月27日、TerraGo Technologiesとロケーションインテリジェンスビジネスについて提携した。第1弾として、TerraGoの「GeoPDFソリューション」を提供開始する。
ロケーションインテリジェンスビジネスは、地理空間情報(GIS)を専門知識なしでもビジネスに活用できる技術。
GeoPDFは、地理空間情報付きのPDFを作成できるソリューション。位置情報付きのコメントを書き込んで「Google Earth」などで管理できる。ネットワークに依存しないため災害時でも利用できる。米国では、安全保障分野や危機管理分野を中心に1万以上の組織で利用されているという。
日立ソフトはGeoPDFの英語版を7月28日に発売し、10月からは日本語版を、2011年4月からは中国版、ロシア語版を23の国や地域で販売していく。また、GeoMationやStarBoardなど日立ソフトの既存製品、サービスと連携したソリューションを販売するほか、TerraGoへ一部出資も行うという。
日立ソフト 執行役員の久慈正一氏は、官公庁への先行導入事例を紹介し、「GeoPFDは台風や地震などの際に、中央政府と地方自治体、被災地を結ぶ重要なデータフォーマットになる」と説明する。また、将来的には地理空間情報を危機管理や農業、インフラ管理などで広く活用していきたいと語った。
価格は、GeoPDF作成ソフト「TerraGo Publisher for ArcGIS」が39万7950円、編集ソフト「TerraGo Composer」が86万6250円。