NECとSAPジャパンがBI分野で協業--NECのERPパッケージにBusinessObjectsを標準搭載

富永恭子(ロビンソン)

2010-08-03 17:56

 NECとSAPジャパンは8月3日、ビジネスインテリジェンス(BI)領域において、協業契約を締結したと発表した。

 今回の協業は、NECの中堅企業向けERPパッケージソフトウェア「EXPLANNERシリーズ」に標準BI機能として、SAPの「SAP BusinessObjects Business Intelligence(BI)solutions」を搭載するというもの。ERPパッケージに同BI製品を標準搭載するのは国内初という。

 EXPLANNERシリーズは、業種を問わず共通で利用できる販売・会計・人事・給与などの基幹業務領域を対象とする「EXPLANNER/Ai」をはじめ、製造業界・建設業界・食品業界など幅広い業種や業務に対応するラインアップを持つ。NECでは、これまでSAP BusinessObjects BI solutionsを用いたシステム構築実績も数多く持つという。

 今回、EXPLANNERシリーズに標準搭載されるのは、シンプルな検索機能で情報をナビゲートする「SAP BusinessObjects Explorer」、動的ダッシュボード機能を提供する「SAP Crystal Dashboard Design, departmental edition」、自由分析・多次元分析を行える「SAP BusinessObjects Web Intelligence」、さまざまなデータソースから定型帳票を作成する「SAP Crystal Reports」の4つの主要機能。

 NECとSAPジャパンは、今後BI領域において、両社共同でマーケティング、プロモーション、顧客への提案、システムの構築支援および導入支援サービスを提供する予定。また、EXPLANNERで収集されたデータの活用を想定したオンサイトおよびオンラインのBIトレーニングコースも用意するとしている。

 NECは、今後3年間で2000社の中堅企業に対して、SAP BusinessObjects BI solutionsを標準搭載したEXPLANNERシリーズの販売を目指すという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  2. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  3. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

  4. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  5. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]