田中俊光氏がCitrix Systemsのクライアント仮想化ソフト「XenClient」を解説する本連載「XenClient入門」も最終回。今回は、サーバ上に仮想マシンのバックアップを保存する「Synchronizer」を説明する。これまでの解説は下記を参照してほしい。(編集部)
Synchronizerの動作環境と事前準備
初回で説明したように、CitrixはXenClientの仮想マシン環境をサーバ上にバックアップするために「Synchronizer」というソフトを提供している。本ソフトを利用するには同社のサーバ向け仮想化ソフト「XenServer」が動作する環境が必要だ。また、XenServerの管理ツール「XenCenter」を使用するためにWindowsが動作するPCも必要となる。

サーバの準備ができたらXenClientのサイトからSynchronizerのZIPアーカイブファイルをダウンロードする。SynchronizerはXenServer用の仮想アプライアンス(設定済みの仮想マシンをファイル化して配布可能にしたもの)として配布されているので、XenCenterを動かしているPCでダウンロードするとよい。このアーカイブにはSynchronizerの仮想アプライアンスファイル(xvaファイル)に加え使用許諾契約書と管理者向けのマニュアル(PDFファイル)が含まれている。