子どもにLinuxを使わせるべき10の理由 - (page 2)

文:Jack Wallen(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

2010-08-10 07:30

#4:特定年齢層向けのツール

 特定年齢層の子ども向けに開発されたディストリビューションやソフトウェアがあるということをご存知だろうか?小学生向けに開発されたSugar Learning Platformや、3〜18歳向けのEdubuntu、2〜15歳向けのLinuxKidX、3〜12歳向けのForesight Kidsなど、数多くのものが利用可能となっている。特定年齢層の子ども向けに開発されたこれらのツールでは、対象年齢層に適したグラフィックスや言語が用いられている。また、特に低年齢層の子ども向けに開発されたディストリビューションのなかには、特定の作業しか行えないように、OSレベルで制限が課されているものもある。

#5:ネットブック

 年齢の低い子どもたちにはネットブックが向いている。彼らの小さな手や短い指はコンパクトなキーボードにぴったりであり、膝の上に小さな本体を置いても何の問題もなく使用できる。そして、ネットブック用のOSとして理想的なものがLinuxなのである。また、ネットブックには、フル機能を装備したOSでも、ネットブック向けのOSでもインストールすることができる。使用する必要のあるソフトウェアとともにインストールしておくだけで、低年齢層向けのマシンが用意できるというわけだ。

#6:子どもの飲み込みのはやさ

 子どもにLinuxマシンを使わせても、「なぜQuickenがインストールされてないの!」とか「専用の給与アプリケーションが実行できないと困る!」といった不満が出てくることはないだろう。ほとんどの子どもは、Linuxをたいした苦労もなく、あっという間に(そして巧みに)使いこなせるようになるはずだ。子どもの頭は柔軟であるため、どのような相違があっても難なく順応できるだろう。CDEやAfterStepが稼働しているGentoo Linuxを子どもに使わせた場合、その子どもはLinuxの何たるかを言葉で説明されるよりもずっとはやく理解できるはずだ。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  2. クラウドコンピューティング

    生成 AI の真価を引き出すアプリケーション戦略--ユースケースから導くアプローチ

  3. セキュリティ

    サイバー攻撃の“大規模感染”、調査でみえた2024年の脅威動向と課題解決策

  4. セキュリティ

    IoTデバイスや重要インフラを標的としたサイバー攻撃が増加、2023年下半期グローバル脅威レポート

  5. セキュリティ

    従業員のセキュリティ教育の成功に役立つ「従業員教育ToDoリスト」10ステップ

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]