阪急阪神グループの共通ポイントシステム、富士通と共同で構築

富永恭子(ロビンソン)

2010-09-09 15:04

 阪急阪神ホールディングス(阪急阪神HD)とエイチ・ツー・オー リテイリング(H2O)は9月9日、富士通と共同でグループ共通ポイントシステムを構築したことを発表した。この新システムにより、10月より阪急阪神共通ポイントサービスを拡大する。

 新システムは、百貨店やスーパーなどで多くの導入実績があるという富士通の「ポイントシステムソリューション」をベースに、会員管理やポイント管理、ポイント還元、インセンティブ管理、グループ企業や優待店の経費精算などを効率よく行えるシステムとして構築された。百貨店、ショッピングセンターなどの各々のポイント管理に加え、これらのポイントを共通化したグループ共通のポイント管理にも活用できるという。また、アライアンス企業とのポイント交換にも対応可能なため、提携企業を含めたポイントビジネス展開に柔軟に対応できるとしている。

 新システムでは、阪急阪神グループで共同展開している「阪急阪神エメラルドSTACIAカード」をはじめとする各種STACIAカードや、H2Oグループの発行するポイントカードにおいて、ポイントの合算・即時利用など、多彩な新ポイントサービスを利用できる。また、百貨店、スーパー、鉄道、ホテルなどのグループ企業や提携企業(優待店)の従来のポイントサービスを継続させつつ、顧客情報の一元化を行うことにより、ウェブからの申し込みで各種STACIAカードへポイントを自動で合算するサービスを可能にしているという。また、グループの優待店の一部では、ポイント即時利用などの新サービスによりポイント還元メリットの向上も図られているとする。

 顧客は、複数のポイントカードを管理する煩雑さから解放され、百貨店、スーパー、鉄道、ホテルをはじめとする、グループ会社の多彩なポイントサービスを一括して管理できる。顧客の利便性の向上を実現することで、サービスの利用拡大と加盟店の活性化が期待されるとしている。

グループ共通ポイントシステムの全体イメージ図 グループ共通ポイントシステムの全体イメージ図(出典:富士通)

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

  4. ビジネスアプリケーション

    Microsoft 365で全てを完結しない選択、サイボウズが提示するGaroonとの連携による効果

  5. セキュリティ

    生成AIを利用した標的型攻撃とはどのようなものなのか?実態を明らかにして効果的な対策を考える

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]