ITホールディングスグループのTISは9月14日、保険業界に特化した国際会計基準(IFRS)に関する研究と情報共有、対応支援を目的とした「保険IFRSコンソーシアム」を9月1日に設立したことを発表した。
TISは、2009年10月より「国際会計基準(IFRS)支援サービス」として、企業がIFRSに対応するための業務課題やシステム課題を整理し、解決策を提供する活動を行ってきた。同コンソーシアムは、この活動の中で、特に保険会社から「保険に特化した情報提供の場がない」「IFRSに関する業界他社の情報を知りたい」「情報交換を目的とした横のつながりの場が欲しい」などの要望を数多く受けたことが、設立のきっかけとなったとTISでは説明している。
保険IFRSコンソーシアムでは、今後3カ月に1回ほどの会期で会合を開催し、保険債務の時価評価や保険契約の定義(アンバンドリング含む)、商品設計、資産運用への影響、IFRSとリスク管理など、保険関連のIFRS基準公開などに沿って、有識者によるセミナーや保険会社同士の情報交換会を開催し、保険業界のIFRS対応に向けた動きを支援していく予定だという。
現在、すでに8社の保険会社の応募があり、TISでは今後1年間で20社程度の加入を目指すとしている。さらに、銀行業界など保険業界以外の業界にも特化したコンソーシアムの設立も検討していくとしている。