日経新聞によると、NTTコミュニケーションズとマイクロソフト日本法人がクラウドコンピューティングで提携する。両社はCNET Japanの取材に対して提携の事実を認めており、近日中にも正式に発表する見込みだ。マイクロソフトでは、今後も積極的にWindows Azureのパートナーを拡大していくとコメントしている。
Windows Azureを提供するデータセンターは国内に存在しないため、ユーザー企業は機密性の高いデータを国外のデータセンターに預けるリスクを考慮しなければならなかった。
このようなサービス面の制約があるなかで、Microsoft本社は7月12日(米国時間)、クラウド分野で富士通と協業することを発表した。Windows Azure platformを利用して富士通ブランドのクラウドサービス「FJ-Azure」(仮称)をグローバルに提供する内容で、事実上、Windows Azure用のデータセンターを国内に設置する提携といえる。
マイクロソフトではこうした施策を打つことで、機密情報の取り扱いに関する抵抗感を弱めたいという考えがある。今回のNTTコミュニケーションズとの提携も、この路線の延長線上にあると考えて良いだろう。