ビデオ、ゲーム、ビジネスアプリ--Flash技術が進めるマルチスクリーンへの対応 - (page 3)

柴田克己(編集部)

2010-10-26 20:08

コンソール機並みの体験をFlashゲームで

 動画ストリーミングと同様、Flashはインターネット上の「ゲーム」の配信テクノロジとしても非常にポピュラーな存在だ。Lynch氏によれば、ネット上で配信されているカジュアルゲームの約70%がFlashにによって制作されているとする。もちろん、こうしたゲームも「マルチスクリーン」に対応させるべく、Adobeとハードウェアベンダーとの間で協力が進められている。

 基調講演では、Sony Pictures制作による2011年公開予定の映画「The Green Hornet」のプロモーション用Flashゲームを紹介。PCのブラウザ上とSamsungのAndroid端末である「Galaxy S」で同様のロジックが動かせる点が紹介された。Android端末向けには既に「AIR for Android」が公開されており、デベロッパーはFlash ProfessionalからAndroid向けのパブリッシュをすることが可能だ。また、同じロジックを使いつつ、端末独自のタッチ操作をオーバーレイとして追加したり、ハードウェアアクセラレーション機能を利用することも容易だという。

 また、マルチスクリーン対応に加えて、Flashゲームのプレイ体験をコンソール機のゲーム並に高めるための機能強化の予定もアナウンスされた。例えば、Flash上で動くアクションゲームなどを一般的なゲーム用コントローラで操作できるようになるほか、より強化された3Dフレームワークを導入するといった内容だ。

 この3Dフレームワークのデモンストレーションとして披露された「MAX RACER」と名付けられたレースゲームでは、リアルタイムに車体の色を変更できるほか、高速かつ自由な視点移動が可能。一方で、GPUを使ったレンダリングを行うことで、CPUにはほとんど負荷をかけずに3D表現が可能になるという。

 まとめとしてLynch氏は、改めて現在起こっている「マルチスクリーン革命」の重要性について来場したデベロッパーに強調し、「これらのデバイスをどのように使って、ユーザーにどのような体験をさせるかを考えていってほしい」と述べ、初日の基調講演を締めくくった。

  • 「AIR for Android」を使うことで、ロジックはそのままに端末独自の機能を盛り込んだゲームの開発が容易になる

  • 次期Flash Playerで強化される3D機能のデモとして披露された「MAX RACER」

  • GPUで3Dレンダリングを行うことにより、CPUに対してほとんど負荷をかけずに高速な処理が可能という

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]