NTTデータは11月8日、企業向けパブリッククラウド「BizXaaS(ビズエクサース)プラットフォームサービス」の新ラインアップとして、「CRMメニュー」の提供を開始した。
同メニューは、顧客情報の管理、マーケティング機能、営業支援機能など顧客管理(CRM)の基本機能をプログラム構築なしですぐに利用できる環境を提供するもの。他システムとのデータ連携を容易にする「マッシュアップ」ツールを標準で備えており、複数の他システムからのデータソースを取り込んで、必要な情報を抽出、統合する処理をノンコーディングで実現できるという。任意のオブジェクト追加やデータ項目の追加変更など、既存機能の拡張や新規機能追加も「アプリケーションビルダー」ツールを使用し、ドラッグ&ドロップやポイント&クリック等の簡単な操作で行えるとしている。
BizXaaSプラットフォームサービスの他メニューとの連携も容易で、例えば、エリアマーケティングコンテンツ配信サービスの「MaDoRE」やポイントサービス「SmarP」と連携することにより、企業情報等の外部データやポイント会員データをマーケティングのデータソースとして活用できる。さらに、販売管理、生産管理、会計、コンタクトセンターメニューとの連携で、マーケティングから販売、商品発送、在庫管理、納品、請求、回収、保守サポートまでの一連のバリューチェーンをBizXaaSプラットフォーム上でワンストップで実現できるという。
ユーザーは同メニューを導入することにより、独自のCRM構築が短期間かつ低コストで可能になるほか、Eコマースやウェブ広告等の複数チャネルから必要な情報のみを選別して取り込むことで、マーケティングや営業活動のデータとして活用できるようになるとする。また、企業戦略等に合わせたシステムの変更が容易なため、戦略の仮説をトライ&エラーで迅速に効果測定し、変化するマーケット環境への対応が容易になるとしている。