日本IBMは11月12日、ソーシャルソフトウェアの新製品「IBM Lotus Connections 3.0」を発表した。11月25日より提供を開始する。
IBM Lotus Connectionsは、コミュニケーションやコラボレーションを支援する各種機能を「コンポーネント」として提供し、各自の情報を登録する「プロフィール」や特定の話題に興味を持つ人が集まる場を提供する「コミュニティー」などを通じて、企業内に加え、社外の専門家や顧客、ビジネスパートナー間でのコミュニケーションやコラボレーションを実現する製品。
新バージョンでは、必要な情報を検索する時や、掲示板機能を持つフォーラムやマイクロブログなどにコメントを書き込むといった際、IBM Lotus Connections内に登録されている人物やコンテンツを自動的に解析し、コンタクトを取るべき人や読むべきコンテンツを推奨するアナリティクス機能を組み込んだ。
同機能は、IBMが開発した人やコンテンツを推薦する分析エンジンであるSaND(Social Networks&Discovery)の技術を用いたアナリティクス機能によって実現したもの。プロフィールやフォーラムなどに書き込まれている内容そのものの分析だけでなく「あるフォーラムにコメントを書く」「あるファイルを別のユーザーと共有する」「特定テーマのコミュニティーに参加する」といったユーザーの活動の履歴も分析の対象とする。そのため、プロフィールや書き込まれた内容からだけでは分からない、関心領域や専門分野、頻繁に利用される文書などを知ることが可能になるとしている。
加えて、コミュニティー内で階層構造を持てるようにする「サブコミュニティー」機能の追加や、従来からのiPhoneに加え、iPadとAndroidに対応することでモバイルからのアクセス機能を拡張している。
IBM Lotus Connectionsの使用料金(いずれも税別)は、社内ユーザー向けフル機能が1ユーザーあたり1万7100円。アクティビティのみ、もしくはプロフィールのみの利用の場合1ユーザーあたり8510円。社外ユーザー向けに利用する場合、100PVU(サーバ単位でのライセンス形態)で696万5000円。