日本IBM、イプシロンロケットの開発プロセス管理システムを開発

ZDNet Japan Staff

2010-12-27 12:26

 日本IBMは12月27日、独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2013年以降の打ち上げを予定している次期固体燃料ロケット(イプシロンロケット)の設計開発を支援する「イプシロンロケット開発プロセス管理システム」の開発に参画したと発表した。2011年3月末の稼働開始が予定されている。

 イプシロンロケット開発プロセス管理システムは、ロケットの開発にあたって複数企業間で共有される技術情報を体系的に蓄積、利用することを目的としたもの。SOA(サービス指向アーキテクチャ)技術を用いた環境でシステム構築をしており、設計支援企業が保有するPLMソフトウェア(Product Lifecycle Management)によらず、技術情報の共有が可能になるという。これにより、柔軟かつ効率的なロケット開発を支援できるとしている。

 また、従来、個別の開発者に蓄積されていたロケット開発の知識や経験をシステムとして蓄積できるようになるため、過去の投資を活用して効率良い開発体制を作ることにより、設計品質の向上や開発の効率化を実現できるとする。

 同プロセス管理システムには、日本IBMのSOAを基盤としたモノづくりにおけるプロセスや情報を統合するアーキテクチャである「PDIF(Product Development Integration Framework)」が活用されている。これは、PLMシステム固有のデータを業界標準フォーマットで使用できるよう変換する役割を担っているという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]