レッドハットは1月18日、ビジネスルール管理システム(BRMS)の新版「JBoss Enterprise BRMS 5.1」の提供を開始した。
JBoss Enterprise BRMSは、オープンソースのビジネスルール管理システムとして、複雑な業務ポリシーやビジネスルールの作成、管理機能に合わせて、その実行基盤を提供する。
新版の5.1では、パフォーマンスを改善したほか、ユーザーインターフェースに「Google Web ToolKit 2.0(GWT 2.0)」を採用し、操作性を高めている。また、近日のリリースが予定されている「JBoss Enterprise SOA Platform 5.1」との相互運用が可能で、ルールサービスを適用したSOA環境のルール管理をよりシンプルに行えるという。
さらに今回のバージョンでは、複合イベント処理(Complex Event Processing:CEP)機能、およびルールサーバ機能が技術評価用のプレビュー版として提供される。CEPを活用することで、ビジネスプロセスの中で発生するビジネスイベントに対してユーザーが定義するビジネスルールにもとづいて業務処理を行うシステムアーキテクチャ(イベント駆動型システムアーキテクチャ)を実現できるとしている。
JBoss Enterprise BRMS 5.1は、オープンソースソフトウェアとして提供される。テクニカルサポート、製品アップグレード、修正プログラムを含んだ年額のサブスクリプション価格は16コアあたり312万円(税別)からとなっている。