クレオは2月9日、情報システムの運用工数削減とサービスレベルの向上を支援するクラウド(SaaS)型ITサービス管理ソリューション「ZeeMサービスデスク」のリニューアルを発表した。
従来のZeeMサービスデスクは、ITILに基づくシステム運用管理ソリューションだったが、リニューアル版では、ITILをはじめとする各種マネジメントプロセスに対応できる「柔軟性」、システム運用の統合ポータル化を実現できる外部システムとの「連携性」、FAQや顧客一覧、契約一覧等をライブラリ化できる「共有性」を強化したという。これにより、情報システム部門のITサービス管理業務を的確にサポートし、ITサービス管理の効率向上と品質向上を支援するとしている。
また、リニューアル版では、運用保守業務を可視化し、ナレッジの蓄積と活用、運用状況とニーズの把握により、コスト削減、効率的な対応を実現するという。また、恒久対策を確実に実施することで、内部統制およびIT全般統制を実現し、顧客満足度向上とトラブルの再発抑止に効果を発揮するとしている。
各種マネジメントプロセス設定機能では、ITILベースで自社に合った業務プロセスの標準化を実現するという。ITILそのものではフィットしない運用業務や、システム運用以外の業務にも適用可能だとしている。
外部システム連携機能は、各種アラートを取り込み、社内外の情報サービスの運用状況を、分散しているシステム運用関係者間で共有する。メールアラート取込など、形式の異なる情報を柔軟に取り込むことも可能という。取り込んだアラートを統一的に扱うことで、各種外部サービスの運用情報を集約できるとしている。また、SaaS型で提供されるため、拠点をまたぐシステム運用関係者であっても、場所を選ばずアクセスできる点がメリットになる。
ライブラリ機能は、ライブラリの利用手順を業務プロセスに組み込み、確実な運用を実現するという。業務関係者の情報共有のために、各種フォーマット、レイアウト、画面項目を設定できる汎用ライブラリを装備。ライブラリの参照、更新などを業務プロセスの中で自動的に呼び出し、確実な運用を実現するという。
ZeeMサービスデスクリニューアル版の提供価格は、月額2万5000円から。