日立電サ、デスクトップ仮想化ソリューション提供--設計から保守まで一括で

富永恭子(ロビンソン)

2011-02-22 20:34

 日立電子サービスは2月22日、デスクトップ仮想化システムの設計・構築から監視・運用、保守まで一連のライフサイクルに対応するオンプレミス型サービス「デスクトップ仮想化ソリューション」の提供を開始したと発表した。

 デスクトップ仮想化ソリューションは、ユーザー企業の環境に応じて、デスクトップ仮想化システムの設計・構築から導入支援、また導入後の監視・運用、保守まで一連のライフサイクルにワンストップで対応するという。従来のクライアントPCとデスクトップ仮想化システムの初期導入や保守サポートコストを比較するとともに、エンドユーザーと管理者の運用管理コストを加えて総合的に評価した総所有コスト(TCO)削減効果を無料で試算する。TCO削減効果は、ユーザー企業の環境と運用管理業務のヒアリング結果に基づいて試算するため、システム導入の効果をユーザー企業自身で客観的に判断することが可能だとしている。

 同ソリューションは、ヴイエムウェアの「VMware View」をサポートする。日立電サでは、ヴイエムウェアが認定するセールスプロフェッショナル資格(VMware Sales Professional:VSP)1350人とテクニカルセールスプロフェッショナル資格(VMware Technical Sales Professional:VTSP)800人を擁し、ユーザー企業のニーズに応じて適切なシステムを提案するという。

 同ソリューションでは「ネットワークアセスメントサービス」を取り揃えており、ネットワーク環境を事前に評価できる。ネットワーク環境が不安なユーザー企業に関しては、個別にサービスを提供することで課題を整理したうえで、段階的なデスクトップ仮想化システムの導入が可能になるとしている。

 日立電子サービスでは、全国320拠点の同社グループの機動力を生かし、クライアント端末の全国展開から現地動作確認まで導入を支援する。稼働状況をユーザー企業に代わり、24時間365日リモートで監視し、稼働情報の提供や障害発生時のシステム復旧を迅速に対応するという。機器に障害が発生した場合は、ユーザー企業の拠点先にカスタマエンジニアが赴き、障害を修復するとしている。

 デスクトップ仮想化ソリューションの標準価格は、オンプレミス型デスクトップ仮想化システム導入サービスが最小構成50ユーザーの場合で378万円から。ハードウェア、ソフトウェア、保守サポートなどシステム一式の価格については、ユーザー企業の要件に応じた個別見積もりとなる。

 日立電子サービスでは、デスクトップ仮想化ソリューションにおいて、2013年3月末までに売上高15億円を目指すとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]