震災の影響受け、電子部品の価格が上昇の可能性--アイサプライ報告

Lance Whitney (Special to CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル

2011-03-16 11:31

 市場調査会社IHS iSuppliが米国時間3月14日に発表したレポートによると、先週日本を襲った地震と津波により、主要な電子部品の供給が不足し、価格が上昇する可能性が高いという。

 主要な電子機器メーカーの工場のほとんどは、地震の震源や津波の被害を受けた地域から離れているため、深刻な被害を免れた。しかし、この災害によって運輸や電力網が大きな影響を受けており、部品の出荷や受け取り、従業員の通勤、生産の維持に問題が生じている。

 例えば、NANDフラッシュメモリの世界シェア第2位の東芝は、日本の工場からのNANDフラッシュメモリの出荷は、今後2~3カ月にわたり、最大で20%減少する可能性があると述べている。

 IHS iSuppliによると、ほとんどのサプライヤーは2週間分にあたる半導体部品などの余剰在庫を持っているという。したがって、3月終わりか4月初めにならなければ不足が感じられることはないと考えられる。しかし、地震による心理的な影響により、すでに一部の価格に影響が出ている。スポット市場の取引では、高密度NANDフラッシュメモリの価格は10%上昇し、DRAMの価格は7%上昇している。

  IHS iSuppliは、部品の不足とそれによる価格への影響は第3四半期まで続く可能性があると予測している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

  4. セキュリティ

    生成AIを利用した標的型攻撃とはどのようなものなのか?実態を明らかにして効果的な対策を考える

  5. ビジネスアプリケーション

    Microsoft 365で全てを完結しない選択、サイボウズが提示するGaroonとの連携による効果

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]