バックアップで失敗しないための5つのティップス

Jack Wallen (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2011-03-25 08:00

 バックアップという作業において、それが効果的な安全対策になるか、重要なデータを(そしてあなたの職も)失う羽目になってしまうかの分かれ目は、優れたプラクティスに従うかどうかにかかっている。

 サーバやデスクトップPCがクラッシュすると、どういったことが起こるだろうか?有効なバックアップが手元にない場合、システムの再構築や再インストールを行った後は、誰か他の人が必要なデータのコピーを取得していることに賭けるしかない。そういった貴重なコピーがどこにもなかった場合、すべては振り出しに戻るわけだ。そんなことが許される業務などあるだろうか?筆者の知る限り、そのような業務はこの世に存在しない。では、どうすればこのような災厄を避けることができるのだろうか?その答えが堅牢なバックアップ計画にあることは明らかだ。しかし、完璧な計画というものは、そもそもあり得ないのである。そのことを念頭に置いたうえで本記事では、いざという時に役に立つバックアップを作成できるよう、5つの優れたティップスを紹介する。

1:ローテーションについて熟考する

 あなたもきっと、すべてのデータをバックアップしているか、システムのフルイメージを作成していることだろう。では、こういったバックアップやイメージをどこに格納しているのだろうか?最適な格納場所はUSB接続の外部ドライブである。しかし、たった1つのドライブに上書きでバックアップしているようではいけない。そうではなく、同じタイプのドライブを少なくとも2台用意し、ローテーションを行ってほしい。こういったローテーションの方法は、どの程度データの逸失が許容できるかによって変わってくる。前日よりも前の状態に手戻りすることが許されないのであれば、ドライブのローテーションを毎日行う必要がある。1週間前の状態になっても構わないというのであれば、1週間でドライブをローテーションするわけだ。なお、ローテーションを行ったドライブは、他の場所、あるいは耐火金庫内に保管するようにしてほしい。

2:バックアップの検証を行う

 世の中には数多くのバックアップソリューションが存在しており、その多くではバックアップの検証機能も提供されている。こういった機能を活用できているかどうか、確認してほしい。バックアップの検証を行うことで時間と手間がかかるようになるものの、そういった投資は必ず報われる時が来るはずだ。また、あなたの採用しているバックアップソリューションが検証機能を提供していないという場合でも、手作業でバックアップの検証を行うようお勧めする。その作業方法はバックアップされたファイルの形式によって異なってくる。例えば、Acronisという製品(もっとも、この製品には検証ツールが組み込まれているが)のバックアップファイル(.TIB形式)では、ファイルマネージャからのダブルクリックによって常に内容をチェックできるようになっている。このファイルの内容を調べることで、データがきちんとバックアップされており、復元可能な状態になっていることを確信できるはずだ。

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