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「Ubuntu 11.04」のベータ版を使ってみた--「Ubuntu Unity」は成功?それとも失敗?

Jack Wallen (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2011-04-20 08:00

 この数カ月間、わたしは自分が記事を掲載しているほとんどすべてのサイトで、「Ubuntu 11.04」はUbuntuにとって大きな後退になるだろうと言ってきた。この「後退」の主な原因は、Canonicalがデフォルトのデスクトップに「Unity」を採用したことだ。この判断によって、GNOMEと「GNOME 3」は脇に追いやられることになった。しかし、Ubuntu 11.04 Beta 1を1週間使ってみた結果、わたしの意見は間違っていたと言わざるを得ない。このリリースにはいくつかの弱点はあるものの、このベータ版はUbuntuが道を踏み外してなどおらず、迷走しているわけでもないことがわかった。実際、わたしが予想できる限りでは、Ubuntu 11.04はLinuxの王座に止まり続けるだろう。

Ubuntu Unity

  • 図A

 わたしはこれまで、Mark Shuttleworth氏は大きな間違いを犯した(つまりUnityへの切り替え)と言い続けてきたが、間違いを犯していたのは自分の方だったと言わざるを得ない。しかし、間違った原因はなんだろうか。Ubuntu Unityは従来のデスクトップ(図A)から、大きく変わった。わたしの最大の懸念は、UnityではLinuxユーザーが望むような細かい設定ができないということだった。しかし、わたしのロジックには1つ誤りがあった。わたしは、あらゆるユーザーが自分のようにデスクトップの設定に手間をかけていると仮定していたのだ。これは間違いだ。ほとんどのユーザーは、標準的なデスクトップをそのまま使い続けており、せいぜいデスクトップの壁紙を変える程度でしかない。

 わたしはこのロジックの誤りに気付くと、ベータ版をインストールして、とにかく使ってみることにした。デスクトップを設定したり、自分が望むように変更したりするのはやめた。今回は、「ただ使って、経験する」ということに集中することにした。

 これを念頭に置いて使ってみると、Unityデスクトップは意識から消えてしまった。わたしは、GNOME 3とUnityの意図したことが、素晴らしく機能することに衝撃をうけた。デスクトップがより「見えなくなる」ほど、わたしの作業も効率的になっていった。わたしはデスクトップがどのように動作しているかではなく、そのデスクトップで自分がどう作業しているかに集中するようになった。

 これは、Unityが完璧だったという意味ではない。少なくとも、まだ完璧ではない。修正されるべき小さな問題は残っている。そのような問題の1つが、GNOMEにはあったサーバ接続ツールだ。このウィザードがないため、GNOMEなら「サーバへ接続」ウィザードを開けば済むところを、ユーザーは(Sambaを使った)共有ネットワークディレクトリに頼るか、Nautilusを開いてロケーションバーに「smb://(IPアドレス)/share」と入力する方法を知っていなくてはならない。

 もう1つの問題は、「Mac OS X」に似たメニューシステムだ。ウィンドウが開くと、そのアプリケーションのメニューはアプリケーションウィンドウ内には収まらず、画面上部のパネルに表示される。これは致命的な問題とまでは言えないが、少し慣れが必要だ。わたしはこのことを、GIMPを使っている時に気付いた。実際、GIMPはもう一歩先に進んでいる。GIMPが開いているとき、メニューはどこにも見えない。GIMPのメインウィンドウを右クリックして、初めてメニューが表示されるのだ。ただ、これは一貫性に欠けてはいるものの、繰り返しになるが、致命的なものとまでは言えない。

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