より薄く、より軽くなった「iPad 2」の登場で、今後企業におけるiPadの導入が加速するものと予想される。ここでは、すでに導入され一定の評価を得ている導入事例を見てみよう。
リテールの現場で活躍する販促ツール
ECサイトの構築やコンサルティングを得意とする五反田電子商事は、「ミライタッチ for iPad」を手がけている。小売店舗の店頭に置いて、商品説明やコーディネートのアシストをする一種の販売促進ツールだ。専用アプリ開発からASPサービスまでをカバーするため、ECサイト商品データベースのフロントエンドやデジタルサイネージなど、顧客のニーズに応じたオーダーメイド型のシステムを構築できるところが強みといえる。
たとえば、アパレルの店舗であれば、トップスとボトムスの画像を自由に組み合わせる機能を持たせることで、実際に身につけたときのイメージを試着なしに顧客が確認できるツールとなる。商品写真帳をデータベース化して検索機能を持たせれば、在庫確認や売れ筋チェックなど店舗スタッフの強力な武器にもなりうる。