TwitterやFacebook、mixiといったSNSで、友人からのメッセージにURLが含まれていたら、あなたはどんなアクションを起こすだろうか。トレンドマイクロの調査によると、送信元の人物との関係性が深いほど、ためらいなくリンクをクリックする傾向が強く、オフラインで面識のある人物からのメッセージであれば約半数が特に気にせずクリックするという。
SNS利用率は、Twitterが48.2%、Facebookが29.8%、mixiが46.8%。面識ある友人や知人からのメッセージは46.7%が「特に気にせずクリックする」に同意しており、オンラインのみの友人や知人からのメッセージに比べ、同意する率が30%以上高い結果となった。
どんなメッセージでも「特に気にせずクリックする」の同意は4.7%と低く、「やや同意しない」「同意しない」の合計で83.3%となっている。面識ある人物からのメッセージに対する警戒心として、20~30代が40~50代に比べ疑いを持つことが少ない傾向が強いほか、性別ではやや女性の方が強い傾向が見られた。
詐欺への誘導や添付ファイルが不正な恐れがあるメールに対して、多くのユーザーは警戒している一方で、友人や知人からのメッセージに対して安心感が強まることは自然な感情だが、ネット上の攻撃者はそのようなユーザーの心理的な隙を狙ってくる。トレンドマイクロは、SNSのようなコミュニケーションツールでも万一の被害を予防するために、少しでも不審なメッセージであれば即座にクリックせずに周囲に相談するなど慎重な行動が必要としている。
調査は6月28~30日に、12歳以上の国内ネットユーザーを対象にウェブアンケートで実施した。有効回答数は618人となっている。