仮想化のメリットを生かしたDB管理
インフラ、プラットフォームのレイヤでVMworld 2011で発表された主な製品とサービスは、仮想環境での「Database as a Services」モデルの構築を可能にする「VMware vFabric Data Director」、グローバルなクラウドサービスを展開したいキャリア向けの「VMware vCloud Datacenter Global Connect」、仮想化されたリソースをハイブリッドクラウド上で柔軟に配備するための「VMware VCloud Connector 1.5」、vCloudパートナーのグローバルポータルとなる「vCloud.vmware.com」、障害復旧を目的としてデータの複製をクラウド上に保存しておく「Disaster Recovery to the Cloud」の5つだ。

vFabric Data Directorについて、ヴイエムウェア、ストラテジックアライアンス部長の名倉丈雄氏は、クラウドへのアプリケーション展開で問題となりがちなデータベース層の運用管理を、仮想化インフラのメリットを生かして効率化するものであると説明する。vSphereのリソース管理機能と連動し、要求されたデータベース資源の自動割り当て、リソース使用率の最適化や運用管理コストの削減を実現できるという。リリースは2011年内が予定されている。
vFabric Data Directorに対応したデータベースについては、既にPostgreSQLと完全な互換性を持つ「vFabric Postgres」の開発が進んでいるほか、Sybaseの対応も予定されているという。

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「クラウドを前提としたITインフラにおいて、データベースをどこに配備し、どうアクセスするか。数の増殖を抑えつつ、どのように管理するかといった課題に応える製品となる」(名倉氏)
(関連記事:インフラは現代化され、アプリケーションも刷新すべき:ヴイエムウェア)
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