TISは9月26日、事業継続計画(BCP)の策定や見直しを支援する「BCP簡易アセスメントサービス」の提供開始を発表した。同社が提供するBCP関連サービスの一部として無償で提供する。
BCP簡易アセスメントサービスでは、約50項目の質問項目を設定し、回答内容から事業継続に対するリスクを洗い出し、最短で5営業日以内に対策と合わせてレポートする。このアセスメントのレポートもすべて無償で提供される。TISでは、このサービスを利用することで、目に見えにくい事業継続のリスクを迅速に把握できるとともに、対策の優先順位やスケジュール、コストの概要を整理し、具体的なBCPの策定と見直しに着手することが可能になるとしている。
BCP簡易アセスメントサービスは、「全社BCP簡易アセスメント」と「IT-BCP簡易アセスメント」という2つのサービスで構成される。全社BCP簡易アセスメントは、防災対策に関する方針や計画の策定から経営者による定期的な点検、社員教育など、ITに限らず事業全体の継続性を確保する上での課題と対策をレポートする。IT-BCP簡易アセスメントは、ITに特化した診断を提供するサービスで、個々のシステムのバックアップ対策や情報機器の設備点検、防災対策など、事業継続計画の中核を担うIT面でのリスクと対策をレポートする。
TISでは、これらの2つのアセスメントにより、事業そのものの継続とそれを支えるITシステムの両方のリスクを洗い出すことができるとしている。アセスメントの結果明らかになった強化ポイントや改善事項については、同社が提供するBCP策定支援サービスやリモートアクセス、仮想デスクトップ、データセンタサービスなどで代替拠点確保の支援や情報共有の強化を進められるという。