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解説:富士通の次世代サーバ--資源プール化アーキテクチャで解決する課題とは - (page 2)

大河原克行

2011-09-27 10:52

 富士通研究所が、資源プール化アーキテクチャに関して新たに開発した主な技術は、「プール管理機構」「ストレージ機能を提供するミドルウェア」「ディスクエリアネットワーク」の3点に集約される。

 プール管理機構では、利用者が必要とするCPU数やHDD数などの要件に応じて、プールから要件に合った資源の切り出しとOS、ミドルウェアの配備を行い、必要とされるサーバをオンデマンドで構築する。

 また、ストレージ機能を提供するミドルウェアでは、プールから切り出したサーバ上にストレージ機能を提供。大規模データ処理に適した多数のローカルディスクを持つサーバやデータの信頼性を向上させるRAID機能を、性能や消費電力などの要件に応じて柔軟に構成。HDDとデータの管理を効率的に行える。

 ディスクエリアネットワークとしては、ディスクプールを接続する高速インターコネクト技術を開発。多数のHDDを集積したディスクプールを、高速インターコネクトによりCPUプールに接続。ディスクエリアネットワークによってCPUに接続されたHDDは、他のCPUからの性能面の影響を受けず、通常のサーバのローカルディスクと同じ水準のディスクアクセス性能を持つという。

 今回の試作機では、CPUと任意のHDD間を6Gbpsで接続するインターコネクトを実現している。


富士通研究所 取締役 久門耕一氏

 久門氏は「今後、プールするべき資源の単位をどうするか、インターコネクト技術の進化や省電力化、高密度化、信頼性や保守性といった点で解決すべき課題がある。まずは2013年度に社内利用での実用化を目指し、その後に商用化を目指すことになる」とした。

 商用化に際しては、今回発表した資源プール化とハードウェアのミドルウェア化技術に加えて、水冷などのコモディティ技術を活用した新技術の開発、給電や冷却の最適化といったファシリティの統合化、自動化した統合管理技術などの開発が必要だとしている。

 「グリーンデータセンターを構築するといっても、電源効率は100%を超えることはなく、PUEも1を切ることはできない。つまり、ICTのグリーン化技術には限界があり、伸びしろも少ない。このような尺度では、グリーン化は壁に到達するのは明らか。無駄の削減にはこれまでと同様に取り組む一方で、新たな価値の提供が必要である。そうした新たな価値を提供できるのが、今回のアーキテクチャの基本的な考え方の根底にある」(久門氏)と位置づけている。

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