デンソーグループが、プライベートクラウド環境の構築に取り組んでいる。約3000台の部門サーバを仮想化技術を活用して集約し、プライベートクラウド環境に移行しつつある。グループ会社のデンソーITソリューションズがデータ移行などを行い、順次稼働を開始させているという。製品の提供およびシステム開発を支援した富士通が10月19日に発表した。
国内外のデンソーグループ150社のグローバルITシステムを開発、保守、運用しているデンソーITソリューションズでは、1月から6月にかけてサーバ集約を実施、7月から国内のグループ各社にサービスを展開している。
デンソーITソリューションズは、運用管理やコスト面での全体最適を目的にプライベートクラウド環境を構築中。仮想化技術を活用し、国内50社の各部門に設置された業務アプリケーションサーバ、メールおよびグループウェアなど約3000台の部門サーバの集約を目指している。
構築にあたっては、富士通のPCサーバ「PRIMERGY」やストレージ「ETERNUS」といったハードウェアに加え、サービスカタログ管理ソフト「Systemwalker Service Catalog Manager V14g」と、IT基盤とリソース管理のためのソフト「ServerView Resource Orchestrator」を活用。両ソフトともに、プライベートクラウドの効率的な運用管理を目的として富士通が2010年4月に発表した製品だ。
プライベートクラウド環境に移行することで、デンソーでは、トータルコストの削減、運用効率およびサービスの向上、リスク対策の強化を図る。