東京証券取引所(東証)は事業継続計画(BCP)の一環で遠隔地のデータバックアップシステムとしてクラウドサービス「IIJ GIO」を活用、8月末から運用を始めている。インターネットイニシアティブ(IIJ)が10月20日に発表した。
東証はBCPの要件として、バックアップデータを外部のデータセンターなどの遠隔地に保管することを求めており、今後業務データ量が増え続けることが予想されることから、安価で柔軟にシステムを拡張できるクラウドサービスの導入を検討していたという。IIJ GIOを採用したことで、個別サーバを構築する場合と同等のシステム環境を利用でき、データを遠隔地に保管できることから、災害に強いバックアップシステムの導入を実現できたとしている。
東証は2010年から、クラウド型ウェブセキュリティサービス「IIJセキュアWebゲートウェイサービス」を導入、最新のセキュリティ機能を手軽に利用できる点や短期間でサービスを導入できる点を評価しているという。今回のバックアップシステムでも、要件定義から運用開始までの期間を約2カ月で行い、業種業界を問わず多数の導入実績がある点も評価され、採用に至ったとしている。