排除すべきIT部門の慣習
- 最高経営責任者(CEO)の優先事項と、IT部門が大きな経費をかけているプロジェクトの間の不一致を是正する。
- 収益状況の改善に貢献しないプロジェクトのサポートを打ち切る。
- CEOの優先事項を直接支援しないCIOの優先事項を捨てる。
- IT関連の巨大プロジェクトを勧めない。
- IT経費のアカウンタビリティが確保できない環境を排除する。
- 計測可能なビジネス価値を持たない既存のアプリケーションを捨てる。
- 企業のIT経費をCIOの予算内に収める慣習を終わらせる。
- ITが原因となって生じるビジネスモデルの破綻による「不意打ち」をなくす。
- 「クラウド恐怖症」を撲滅する。
- レベル1、レベル2、レベル3の技術サポートをなくす。
- ITコスト配賦の大半を取りやめる。
- 競争の激しい入札への参加をやめる。
- 予算のないプロジェクトを持たないようにする。
- 行動スキルや社会科学に対する差別をやめる。
- 営業部門と事務管理部門に対する、IT部門によるサポートのアンバランスを是正する。
まとめ
読者もこのMcGee氏の大胆さを気に入ったに違いない。なぜなら、この正しさは絶対的な保証付きだからだ。IT部門は予算が増えない中で責任の増大に直面しており、過去のやり方を続けていくことは単純に不可能だ。過去のやり方は、まったく維持できる可能性がない。IT部門は、自らの役割はビジネスの公共サービスであると考えるのをやめ、ビジネスの触媒であると考え始めるべきだ。そのためには、ビジネスの観点から考えるようにし、支店のルータ交換から顧客サービスを動かすために新しいクラウドアプリケーションを提案することまで、すべての活動について経済的な影響を考慮すべきだ。それこそ、McGee氏が究極的に狙っていることだ。この考え方は長年の間、口では言われてきたが、今こそ痛みを伴う判断を下すためにこの原則を用いる時だ。それによって、IT部門のあり方は変わるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。