Red Hat Enterprise Virtualization 3.0 超入門(後編) - (page 3)

小島啓史 (レッドハット)

2011-12-05 17:44

RHEV3.0 Public Beta版の入手方法

 前編の冒頭でも述べましたが、RHEV3.0 Public Beta版が2011年11月中旬にリリースされています。ウェブ経由でどなたでも入手できますが、その入手方法をご紹介します。

 RHEV3.0の導入に必要なファイルは次の3つです。

  1. RHEL 6.1 (x86_64)
  2. RHEV-H
  3. 1にインストールするRHEV-Mのパッケージ群

 これらはレッドハットのウェブサイトで入手できます。

 入手方法の詳細はここでは割愛しますが、初見の方には分かりにくいRHEV-Mの最小限のインストール方法のみここでご紹介します。手順は次のようになります。

  1. まず最初にRed Hat Network(RHN)で、フリーのアカウントを作成します。
  2. 次に1で作成したRHNのアカウントを利用して、ベータプログラムのページにアクセスして登録してください。「SIGN UP NOW」というロゴをクリックし、後はメッセージに従って必要情報を入力すれば登録完了です。
  3. 登録完了後に「Start a Red Hat Enterprise Virtualization 3 beta evaluation」というリンクが表示されますのでこれをクリックします。
  4. 「Download a trial」をクリックすると、RHELとRHEV-Hのダウンロードサイトへのリンクが表示されますので、ここから両者をISOイメージ形式でダウンロードできます。
  5. 4でダウンロードしたRHELでインストールメディアを作成した後にお手持ちのサーバにインストールした後に、次のコマンドを実行して、RHEV-Mのパッケージ群をインストールします。
# rhn-channel --add --channel=rhel-x86_64-server-6-rhevm-3-beta
# rhn-channel --add --channel=rhel-x86_64-server-6-rhevm-3-jboss-5-beta
# rhn-channel --add --channel=rhel-x86_64-server-supplementary-6
# yum -y install rhevm

 なお、rhn-channelコマンドを実行したときに、ユーザー名とパスワードの入力が求められますので、その時は1で作成したアカウント情報を入力してください。

 以上がRHEV-Mの最小限のインストール手順です。そのほか、RHEV-Mのセットアップ、RHEV-MへのRHEL、RHEV-Hの登録といったRHEVの環境構築については、レッドハットのドキュメントをご参照ください。

 ここではRHEV3.0の主な機能のみのご紹介となりましたが、この記事をご覧になられた読者の方で、よりRHEV3.0を知りたい方はぜひともRHEV3.0 Public Betaをお試しください。

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