大塚商会は1月16日、大容量のデータを遠隔地にバックアップする「TWIN NASリモートバックアップサービス」の提供を開始した。同社が企業向けに提供しているファイルサーバ「TWIN NAS」のデータを同社のデータセンターにバックアップする。
同社は2010年からTWIN NASの販売を開始。最近では事業継続計画(BCP)対策として遠隔地にデータを保管したいという需要が高まってきているという。TWIN NAS自体のバックアップ機能は、同じフロアなど同一LANの中でのバックアップであることから、遠隔地へのバックアップを提供する。
本店支店間など、遠隔地へのバックアップではバックアップ先にもファイルサーバやストレージ、バックアップソフトなどが必要であり、初期コストがかかる。今回のサービスでは、ネット回線があれば、データ転送に必要な転送用サーバだけで済み、バックアップ先にシステム管理者を置かずに初期コストも抑えられるという。
今回のサービスでは、通常WAN環境などに利用されるVPNサービスは使用せずにネット経由で行うため、回線費用を抑えられるとしている。転送時のセキュリティについても、転送用サーバとデータセンターでセキュリティを確保してデータを安全に転送するとしている。
データは、1日1回夜間にデータセンターへ転送され、世代管理も行う。TWIN NAS側で誤って消去、変更してしまったファイルでも、バックアップ取得日から30日以内であれば、どの日でも復元できると説明している。
サービスの利用には、TWIN NAS(1/2/3/6Tバイト)と、保守サービス「たよれーる」が必要。初期費用として転送用サーバがタワー型で54万円から、ラック型で64万円から。月額費用は1Tバイトで6万円、2Tバイトで9万円、3Tバイトで12万円、6Tバイトで18万円となっている(いずれも税別)。TWIN NAS 1Tパックの場合、バックアップ対象のデータ容量は最大で800Gバイトになる。