NECは2月3日、スマートシティ推進室を設置したことを発表した。スマートシティ事業の企画と新規案件の営業を推進し、市場創造の強化したい考えだ。スマートシティの計画からオペレーションの設計と提案を、グローバルに展開していく。
NECのスマートシティの定義は「進化する都市」であり、変化に柔軟に対応できる仕組みの提供を重視している。短期から長期にわたる変化に対応するため、都市の重要な要素である「人」「交通/物流」「情報」「エネルギー」の4つの層をネットワークで連携させ、状況や変化を検知して将来を予測、プロアクティブな対応を図る。発展段階に応じたインフラの実現に加え、初期コストとメンテナンスコストを抑え、長期にわたって最適な運用をサポートするビジネスモデルの提供を目指す。
NECでは、センシング、認証、監視、制御、クラウド基盤に関する技術を活用し、4つの層やそれらの連携で、端末、ネットワーク、情報の蓄積・解析・見える化、情報活用サービスを提供し、スマートシティを構築したい考えだ。
NECは先頃、人員削減を含む構造改革を発表。その中で同社は重点領域を「ITサービス」「キャリアネットワーク」「社会インフラ」「エネルギー」の4つに定め、事業の選択と集中を図っている。テクノロジ面では「クラウドサービス」「プラットフォーム」「デバイス・センサ」に集中、効率的な事業運営を目指す考えを示していた。