震災後もデータセンターの首都圏集中続く--関東で7割以上

田中好伸 (編集部) 2012年02月21日 13時17分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 IDC Japanは2月21日、国内データセンターアウトソーシング市場の地域別予測を発表した。関東地方の2011年のシェアは国内市場の72.3%(金額では4582億円)に達しており、東京都23区内だけでも34.5%となっている。関東地方のデータセンターの市場規模は2011~2015年の年間平均成長率が4.6%で推移するとみている。

 ユーザー企業のサーバをデータセンターで監視、運用するデータセンターアウトソーシングは、サーバの設置場所を貸し出す「コロケーション」と、データセンター事業者が所有するサーバをユーザー企業に提供する「ホスティング」で構成されるが、今回はコロケーション市場を対象にしている。

 大規模なデータセンターは、東京都23区内を中心にした関東地方に多く存在しているため、国内市場での関東地方は高いシェアとなっている。東京都23区内には、ネットサービスや通販などネット企業の本社が多く存在しており、これらの企業が自社に近いデータセンターを大規模に利用していることも、東京周辺のデータセンターのシェアが高い理由になっている。

図 国内コロケーション市場所在地別売上額予測(2010~2015年、出典:IDC Japan)

 東日本大震災後に首都圏で電力供給事情が悪化したことで、首都圏以外のデータセンターを利用することに関心が高まっているが、大規模なデータセンターの新設は依然として首都圏内で継続しており、首都圏のデータセンター市場の成長率は高い水準が続くとみている。特に東京都23区の外側での大規模データセンター新設が相次ぐ2012~2013年には、同エリアのシェアが拡大すると予測している。その一方で、北海道や中国、九州などでも本格的なデータセンターの拡張が始まっており、地方での利用も拡大するとみている。

 データセンターアウトソーシング市場は構造的に成熟期を迎えつつあると説明。同社の伊藤未明氏(ITサービスリサーチマネージャー)は「データセンター事業者にとっては、システム運用の効率と品質向上によって、サービスの差別化を図ることが重要」とコメントしている。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
IT部門の苦悩
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算