富士通と富士通マーケティングは中堅企業向け統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「GLOVIA smart」の会計モジュール「GLOVIA smart 会計」と人事給与モジュール「GLOVIA smart 人事給与」の機能とサービスを強化して6月末から提供する。両社が3月6日に発表した。
GLOVIA smart 会計は財務会計と管理会計を一元化した会計専用のデータウェアハウスで財管一致が実現できる。会計システムを経理以外の全社員も活用してもらえるように、今回ユーザーライセンスを廃止している。全社員が同じ経営情報をもとにした分析が可能になる。
今回のGLOVIA smart 会計では、将来の国際会計基準(IFRS)適用に備えたアドプション対応機能が盛り込まれている。独自の仕訳生成エンジン機能を搭載することで、日本基準とIFRSの仕訳を同時に自動生成する。
GLOVIA smart 人事給与では、企業グループで人材を管理するため、社員情報を一元管理できるようになっている。給与計算処理、年末調整などの一括処理機能も提供されている。雇用契約を管理する機能が新たに搭載されており、労働基準法や社会保険関連制度改正への迅速な対応で、労務管理やコンプライアンス対応を強化できるとしている。
今回のモジュールでは、クラウドや仮想化といった環境でも使えるようになっている。クラウド環境では、運用基盤とアプリケーションともに月次でコストを管理したいというニーズに応えて、月額での料金形態を新たに用意している。
GLOVIA smart 会計の価格は一括が150万円から、月額料金が5万5000円から、GLOVIA smart 人事給与は一括が130万円から、月額料金が4万7700円から。いずれも税別価格。