ITプロフェッショナルが仕事のマイナス面について不満を漏らすというのはよくあることだ。しかしながら、実はあなたがIT関連の仕事に「向いていないだけだ」ということはないだろうか?
IT業界というのは厳しい世界である。この業界で働いた経験がある人であれば、その厳しさは身に染みて分かっているはずだ。そしてIT業界にとどまるべき理由はないとの判断に至る人がいる一方、IT業界に魅力を感じて身を投じようという人もいる。では、IT業界で新たに働くことを検討している人や、IT業界から離れることを検討している人は、どうすれば正しい判断を行えるのだろうか?多くの若者を魅了する一方で使い捨てにするこの業界に向いているかどうかを、どのようにして判断すればよいのだろうか?以下では、IT業界に向いていない人の特徴を10個挙げている。自分自身が当てはまるかどうかをチェックしてみてほしい。
#1:根気がない
根気というものは、IT業界で働く人間にとって、掛け値なしに最大の美徳である。現場で発生する問題のなかには、とてつもなく厄介なものもあるため、解決までに時間がかかってしまう場合もしばしばある。根気のない人間がそういった問題に直面すると、途中であきらめるか、頭がおかしくなってしまうか、髪の毛をかきむしることになってしまうだろう。また、根気が必要となるのは問題に取り組む時ばかりではない。テクノロジよりも手強いエンドユーザーによって根気を試されるという場合もよくあるのだ。そういった場合には、エンドユーザーを相手にしなければならない状況を避けるか、(それが不可能であれば)IT業界を去ることをお勧めする。
#2:新たなことを学び続けたいとは思わない
IT業界は絶え間なく進歩しているため、新たなことを学び続けようという意欲がなければ、あっという間に時代遅れの人材となってしまう。つまり、この業界は新たな技術を学び続けることが苦にならない人間でなければやっていけないというわけだ。このため、自主的に講座を受講したり、セミナーに参加したり、書籍を読んで学ぶといったことが必要になってくる。こういった学習をどのように進めていくのかは別にして、IT業界で働いていくには、新たなことを学び続ける意欲が必須なのである。
#3:勤務時間外の仕事はお断りだ
テクノロジというものはスケジュールを乱すことなどない、と考えているとしたら、それは大きな間違いだ。サーバは時を選ばずにダウンするが、業務を滞らせるわけにはいかない。このため、ITプロフェッショナルは夜中に起き出したり、残業を重ねたり、休日出勤することを厭ってはいられない。日々の生活を仕事の犠牲にするのは一切ご免だという人がどうなるのかは、火を見るよりも明らかだろう。