新入社員向け訓示、グローバルの意識強く - (page 3)

怒賀新也 (編集部)

2012-04-02 13:46

日本IBM 橋本孝之社長

 東日本大震災からの復興への第一歩を踏み出し、日本を再び成長軌道に乗せるための変革を決意する年に入社した皆さんを歓迎する。皆さんは、日本の社会や将来を担う一員であると同時に、全世界43万人のグローバルカンパニーの一員でもある。昨年創立100周年を迎えたIBMは、時代をリードする技術やビジネスモデルで市場や社会に変革をもたらしてきた。「自ら変革を続け、その経験をお客様の価値として提供」することがIBMのDNAであり、そのDNAをより強力なものにしているのが多様性(ダイバーシティ)だ。さまざまな国籍、性別、経験、文化的背景などの多様性をもつIBMer(IBM社員)の活躍が、100年にわたるIBMの変革と成長を実現させてきた。

5月15日付けで橋本氏は取締役会長に、イェッター氏は代表取締役社長執行役員に就任する
5月15日付けで橋本氏は取締役会長に、イェッター氏は代表取締役社長執行役員に就任する

 2012年1月には、バージニア・M・ロメッティ(ジニー)が新CEOに就任し、IBMの新たな100年をスタートさせた。ジニーは全世界のIBMerに向け、“The most essential company”すなわち「世界で常に必要とされる、欠くことのできない存在」を目指すことを表明した。IBMはITと社会インフラを融合するビジョン「Smarter Planet」を2008年に提唱し、世界中の多くのお客様の変革を支援してきた。この変革をさらに推進するため、IBMerの1人1人がさらなる熱意と意欲、そして行動力を持ち、大胆な変革の中で存在感を発揮する人材になることを目指してほしい。

 日本IBMは6月17日に創立75周年を迎える。節目にあたり、日本IBMの社員から募集して決めたスローガン「社会とともに、未来とともに」を掲げる。当社は、新聞製作システムのコンピューター化やコンビニATMをはじめさまざまな変革を手掛けてきた。その上で、東日本大震災の被災地の新たなまちづくりへの参画など未来の変革にこれまで以上に取り組む決意を表した。常に社会の変革を支えることが、IBMを「社会にとって必要不可欠な存在」にすると確信している。

 IBMerになる皆さんには、変革の中で存在感を発揮する人材となるために「変化を楽しむこと」「多様性を楽しむこと」「IBMでの生活の中で自己実現を図ること」の3点を心掛けてほしい。IBMには高い問題意識と意欲があれば、誰もが提案しそれを実現できる機会がある。

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