標的型攻撃:6割以上が金銭狙い--被害額は平均21万ドル

田中好伸 (編集部) 2012年06月04日 16時17分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは6月4日、調査レポート「The Impact of Cybercrime on Businesses」(英語、PDF)を発表した。標的型攻撃を受けた企業の65%は「攻撃の目的は金銭的利益を狙った」ものだという。

 次いで「業務妨害(45%)」「顧客データの入手(45%)」が続く。政治的、思想的な動機に基づくと思われる攻撃の割合は5%という結果になっている。

 過去2年間で受けた特に深刻な攻撃としてあげられているのはSQLインジェクション。持続的標的型攻撃(APT攻撃)で35%、ボット感染で33%、サービス妨害(DoS)攻撃で32%を経験していることも明らかになっている。

 概算で標的型攻撃が成功した場合の被害額は1件あたり平均21万4000ドルという。概算額で最も高額だったのはドイツの企業で、1件あたり平均30万ドル、最も低かったのはブラジルの企業で1件あたり10万ドルとなっている。概算額にはフォレンジック調査、対策技術の導入、社会的信用の回復にかかる費用が含まれる。

 最もリスクの高い従業員の行動としてすべての地域で、スマートフォンやタブレット端末などのモバイル端末の利用が1位となっている。続いて、ソーシャルネットワークの利用、USBメモリなどのリムーバブルメディアの利用が挙げられている。

 回答企業の大多数がファイアウォールや侵入防御など基本的なセキュリティ対策を導入しているが、ボットネット対策やAPT攻撃対策などへの対応策を導入しているのは半数に満たない。独と米に限定すると、過半数がボットネット対策やアプリケーション制御、脅威情報システムなど特定のサイバーリスクに特化した対応技術を導入し始めていると説明する。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]