SAPジャパンは7月25日、モバイル端末を管理するMDM基盤「SAP Afaria」の機能を拡張するサービスパックの新版(SP1)の提供を開始した。AfariaはMDMに加えて、モバイルアプリを効果的に管理するモバイルアプリ管理(Mobile Application Management)の機能も搭載されている。
提供が開始されたサービスパックでは、企業がAfariaで管理するモバイル端末上にあるモバイルアプリを配布、削除する機能を追加している。エンドユーザー自身がモバイルアプリを登録、管理できるセルフ管理ポータルのカスタマイズ機能も強化されている。今回追加された機能で、私物端末の業務利用(BYOD)の促進を支援できるとメリットを強調している。
BYODのiOSとAndroidのモバイル端末に対して、企業が利用を推奨するモバイルアプリを設定情報と一緒に配布する。iOSのモバイル端末のエンドユーザーが退職する際には、モバイル端末からアクセスした業務データをリモートで削除できる。
例えば、管理者は推奨するアプリの使用期日を設定したり、BYODで利用していたiOS端末の有料アプリを会社で購入負担する場合でも、その従業員が退職する際に削除したりすることが可能だ。これで、データ漏洩に関するセキュリティを担保できると同時に、コスト削減にも効果があると説明している。
モバイル端末の登録と削除、リモートロックや遠隔からのデータ削除などの機能に加えて、作業手順書などの表示をカスタマイズする機能が追加されたことで、モバイル端末管理画面上でのモバイル端末の登録や管理をエンドユーザー自身が簡単に操作できるようになっている。