上半期のAPT攻撃、無償公開の遠隔操作ツールで攻撃--共通の指令サーバを確認

田中好伸 (編集部)

2012-08-24 17:45

 トレンドマイクロは8月24日、上半期(1~6月)の国内での持続的標的型攻撃(APT攻撃)の傾向レポートを公開した。確認された標的型攻撃に使用されたバックドア型のマルウェアとして「BKDR_POISON」「BKDR_DARKMOON」が約4割を占めているという。

 これらのマルウェアは、ウェブに無償で公開されている遠隔操作ツール「PoisonIvy」で作成され、ファイルやプロセスの操作、リモートシェルの実行、スクリーンやカメラのキャプチャ取得、マウスやキーボードの操作などが可能であり、悪意のあるユーザーがCommand & Controlサーバ(指令サーバ)や操作を実行するためのパスワードなどを独自に設定、情報を盗むのに活用される。

 上半期に確認されたPoisonIvyのサンプル群から50個を任意に抽出し調査した結果、約半数のサンプル間に一連の攻撃の関連性が認められ、3台の指令サーバのIPアドレスを含む攻撃インフラの存在が確認されている。この攻撃インフラを過去にさかのぼって調査すると、もう一つの指令サーバが確認されている。これらのIPアドレスのレンジから、さらに3台の指令サーバが存在することが明らかになっている。

 この攻撃インフラは少なくとも2009年から使用されており、そのうち7台の指令サーバの存在が分かっている。これらの調査結果に基づいて、トレンドマイクロでは、特定のマルウェア群に共通した挙動に着目したファイルや通信の検出、指令サーバ群の特定による攻撃元をブロックすることで、早期の対策を提供していくと説明している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    【マンガ解説】まだ間に合う、失敗しない「電子帳簿保存法」「インボイス制度」への対応方法

  2. セキュリティ

    企業のDX推進を支えるセキュリティ・ゼロトラスト移行への現実解「ゼロトラスト・エッジ」戦略とは

  3. 経営

    2023年データとテクノロジーはどう変わるか 分析プラットフォームベンダーが明かす予測と企業戦略

  4. セキュリティ

    リモートワークで浮き彫りとなった「従来型VPN」、課題解決とゼロトラスト移行を実現する最適解

  5. セキュリティ

    第2世代EDRはココが違う 「自動化」でエンドポイントセキュリティの運用負荷・コストを削減

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]