NECは9月14日、SaaS型の企業間受注支援システム「WEBPSN/EC」の販売を開始した。企業が取引先から注文を受ける際に必要な機能を提供する。
企業が取引先と交わす受発注業務の多くは、電話や紙の注文書でのファクスやメールなど取引先によって異なる手段が使われる。WEBPSN/ECは企業間取引の受注業務に関連する機能を標準化して、クラウドサービスで提供する。注文や個別見積もり、特価申請、納期回答などの機能が提供される。
業界や企業ごとの業務特性や商品特性にあわせた個別機能も追加できるという。例えば商社や卸売業がWEBPSN/ECを活用する時には、自らの仕入先への注文機能、仕入先から取引先(発注企業)への出荷や納品などステータス管理機能などにも対応できると説明する。

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グローバル対応として、日本語と日本円以外の言語と通貨にも対応できる。24時間365日のサービス運用にも対応し、海外の多地域の取引先からも受注できる。今回のサービスは、NECの共通IT基盤サービス「RIACUBE」上に構築されている。
電話やファクスで行っていた業務をWEBPSN/ECに置き換えて、人手での作業を減らせるとメリットを強調。人件費を約3分の1から4分の1に削減でき、受注業務の効率化も図れるという。導入期間は約4週間と、個別に受注システムを構築する場合と比較すると約2分の1に短縮できると説明している。
初期費用は税別の基本加入料50万円、必要に応じて各社個別の環境構築費用が必要。月額の利用料は税別で20万円からとなっている。