日本ユニシスは2月4日、通販大手のベルーナ向けに新基幹システムを構築し、1月から全面稼働したと発表した。
新基幹システムは、ベルーナの基幹業務を支える現行ホストシステムのうち、コールセンターの受注業務、顧客サービスを中心とした機能について、日本ユニシスの通信販売業向けシステム「DM/FF3」を適用し、オープン環境で再構築したものだという。コールセンターに設置された端末数1200台で受注や問い合わせを処理する同システムは、Windows環境を採用した通販の基幹系システムとしては国内最大規模だとしている。
新しく稼働した基幹システムは、現行のECシステムや物流システム、商品情報管理システムなどとの全体最適化を図り、シームレスに情報を連携する。配送会社ごとの、発注受け付けから顧客への荷物到着までにかかる時間である配送リードタイムを商品到着予定日の算出に活用でき、受注時点で、詳細で精度の高い商品到着案内が可能だという。
部門ごとに設置されていた業務ルールやシステムを全社で標準化し、顧客情報やコンタクト情報を一元管理して、FAQのシステム化や商品情報管理システムと連動することで、情報活用による顧客問い合わせの即時対応が可能となるという。顧客を待たせることなく、より的確で一貫性のある顧客対応で、コールセンター業務での顧客サービス向上が実現できるとしている。
DM/FF3は、通信販売企業やEC企業を対象にしたソリューション群のひとつで、受注や顧客、物流を管理するフルフィルメント処理システム。通信販売企業やEC企業の基幹業務である受注や物流、債権、商品など、それぞれの管理業務モジュールを提供している。日本ユニシスは、通信販売業向けソリューション群と、今回の構築事例を含む実績やノウハウをもとに、通信販売企業の基幹系業務システム構築を積極的に提案していく予定だとしている。