ウルシステムズは10月18日、次世代の流通業向け電子受発注システムの標準となるXML-EDIに準拠したソフトウェア「UMLaut/J-XML」に、サーバやデータベース、通信制御ソフトウェアなどを統合したオールインワン製品を発表した。12月より販売開始する。
UMLaut/J-XMLは、ウルシステムズが2005年10月に発表した流通業向け受発注ソフトウェア。通常このソフトウェアを導入するには、ハードウェアやデータベースなどを別途購入する必要があった。そのため時間もコストもかかり、XML-EDI普及の障壁となっていたが、オールインワン製品を用意することで、導入時間と導入コストの削減が可能となる。
同製品は、1台に全てのソフトウェアがインストールされているワンボックスタイプと、複数マシンを利用するラックマウントタイプの2種類があるが、例えばワンボックスタイプだと、従来であれば2000万円以上の導入費用が必要だったものが、2 CPUで850万円からの導入が可能だ。また、導入までの期間も、これまで約3カ月だったのが約1カ月で導入が可能となる。ラックマウントタイプは個別見積もりとなっている。
ワンボックスタイプで採用するOSや通信ソフトウェアは、Sun Microsystemsから、データベースはSybaseからOEM提供される。
ウルシステムズでは、今後3年間で大手小売業などを対象に100社以上への販売を目標としている。