トレンドマイクロは2月6日、セキュリティSaaSを本格的に展開することを発表した。全世界共通ブランドとして「Trend Micro Security as a Service(TM SaaS)」を新たに立ち上げる。
同社はTM SaaSの中期目標として2016年に年間売上高45億円を目指す。セキュリティSaaS市場でシェア50%獲得も目指す。
トレンドマイクロは現在、セキュリティSaaSとして「ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス」「Trend Micro Hosted Email Security」「Trend Micro InterScan WebManager SCC」を提供している。ビジネスセキュリティはクライアントPCやサーバ、モバイル端末などエンドポイントのウイルス対策、Hosted Emailはメールゲートウェイでのウイルス対策、InterScan WebManager SCCはURLフィルタリングといった機能をSaaSで提供している。
TM SaaSでは、これらのほかに、モバイル端末管理やモバイル端末向けのウェブアクセス制御、ウェブゲートウェイのウイルス対策を提供する。いずれも7~9月中の提供を予定している。
TM SaaSの推進では、パートナー企業を支援する。サービスのラインアップを拡充していくことで、パートナー企業が自社のサービスと組み合わせて販売するなど、ユーザー企業のニーズに対応したサービスを提供できるという。
パートナー企業向けの支援策として、トレンドマイクロから管理者向けトレーニングなどの技術支援を提供する。ユーザー企業からの要望に応じて、パートナー企業自ら即時にライセンスを発行できるシステム「Trend Micro Licensing Management Platform」を開発、提供する方針も明らかにしている。
提供するSaaSのライセンス体系は、月額課金やパートナー企業独自ブランドでのサービスにも対応する「Trend Micro Service Provider Lisence」を適用する。必要な期間だけのサービス利用など料金体系を展開できるという。
サービス導入後の支援策としては「Trend Micro Availability Service」を標準で提供する。トレンドマイクロの技術者が24時間365日体制でパートナー企業からの相談を受け付ける。
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