EMCジャパンは3月19日、「EMC Symmetrix VMAX Cloud Edition(VMAX CE)」の販売を開始した。プライベートクラウドなどを構築するユーザー企業とサービスプロバイダーを対象にしている。
VMAX CEは、大企業向けのハイエンドストレージ「EMC Symmetrix VMAX」とサービスレベルを制御する自動階層化機能「FAST VP(Fully Automated Storage Tiering with Virtual Pools)」を組み合わせた。ユーザー企業がプライベートクラウドやハイブリッドクラウドを構築して、そのストレージ基盤として利用できる。サービスプロバイダーなら、顧客向けに“Storage as a Service”を提供できる。
セルフサービスポータル機能も搭載。導入する企業が自ら、リソースを追加したり変更したりできる。分散システムで複数のソフトウェアを連携させるのに適した設計原則の集合であり、それをウェブサイトに適用したソフトウェアの設計様式である“REST(Representation State Transfer)”のAPIに対応しており、VMAX CEのレポート情報と既存のサービスポータルと連携が可能。ユーザー企業やサービスプロバイダーは容易にクラウドサービスを構築できるとメリットを説明する。
VMAX CEでは、5種類のサービスレベルカタログをベースにした価格体系を用意。導入する企業は、必要な容量と性能に応じて、最適なサービスレベルをビルディングブロック方式で組み合わせて利用できる。ハードウェア構成に依存せず、システム構築後も柔軟にインフラを拡張できることから、利用する容量やサービスの変化に応じて、投資計画を立てやすいという。
VMAX CEにはスターター・キット・モデルも用意している。スターター・キット・モデルは、容量で最適化されたシステムと性能で最適化されたシステムを用意。容量が47.3Tバイトで、サービスレベルがブロンズとシルバーで構成したスターター・キット・モデルは税別価格1935万5400円~。VMAX CEは、EMCジャパンと同社パートナー企業が販売する。
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