EMC、2013年は「第3のプラットフォーム」に焦点--スケールアウトNASに新製品

大河原克行 2013年01月31日 13時40分

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 EMCジャパンは1月31日、2013年事業方針説明会を開催。同社社長の山野修氏は「“第3のプラットフォーム”のプラットフォームプロバイダーとして、Transformジャパンへの貢献を目指す。お客様の変革を支援したい」と宣言した。スケールアウトNAS「EMC Isilon」の新製品も発表している。

 山野氏は、2012年の成果を振り返り、ストレージ製品としてハイエンドの「VMAX」や分散型の「VPLEX」、Greenplum製品の投入などのほか、ビックデータ分野での立教大学との共同講義、VCE Companyの日本法人設立、EMC Velocityサービス・プロバイダ・パートナー・プログラムへの取り組みを開始したことを紹介している。


山野修氏

 「2012年通期の全世界の売上高は前年比9%増の217億ドル、純利益では11%増となり、世界的に環境が厳しい中でも成長を遂げた。IT企業としては世界第8位のボジションになっている」(山野氏)

 2013年に同社がフォーカスする「第3のプラットフォーム」とは、クラウド、ビッグデータ、モバイル、ソーシャルメディアを軸とした、新たなプラットフォーム環境を指すもの。山野氏は以下のように説明している。

 「クライアント/サーバによる第2のプラットフォームはすでに減少傾向にあり、レガシーになっている。第3のプラットフォームの中でも、今後のITの全成長の57%がモバイルが占めており、“モバイルファースト”の時代になっている。EMCジャパンは、第3のプラットフォームの製品を提供するベンダーになっていく。特にクラウド、トラスト、ビッグデータという3分野で最新テクノロジを提供し続ける。2013年のスローガンとして『LEAD to TRANSFORM IT+BUSINESS+YOURSELF』を掲げ、イノベーション、リーダーシップ、エコシステムを通じて、情報インフラのリーディングカンパニーとして日本経済の活性化に貢献したい」

 イノベーションとしては、新製品投入によるポートフォリオを拡大するほか、「Flash EveryWhere」戦略を推進する。これは、フラッシュメモリを取り入れた製品群の拡充と販売パートナーとの協業を通じて、エンタープライズ分野でのフラッシュメモリ製品の普及を加速するというものだ。

 「ビッグデータの流れに対応して、ここにきて、ペタバイト級の商談も出ている。まずはデータを格納したいという点での準備が始まっている、今年はそれに向けて製品群を強化していく」(山野氏)

 リーダーシップについては、「Software-Defined Data Center」の実現を掲げ、データセンターにあるサーバやストレージ、ネットワーク、セキュリティのすべてにわたる製品を強化するほか、ビッグデータ関連ソリューションとしてIsilonや「EMC GreenPlum」などを軸に、ビッグデータ対応を強化。またデータサイエンティスト育成のためのトレーニングプログラムの提供なども継続的に行う。

 「EMCジャパンとして、“Software-Defined Storage”を近々発表することになる。これまでのストレージの活用方法は、ストレージをプールして一元管理するものであったが、仮想環境では、分散したストレージアレイを統合し、物理的に集約する提案を進めていくことになる」(山野氏)

 エコシステムにおいては、EMC Velocityサービス・プロバイダ・パートナー・プログラムによるサービスプロバイダーとの協業促進、テクノロジパートナーとの連携強化、実証済みインフラストラクチャ「EMC VSPEX」の販売強化に取り組むという。

 山野氏は「2012年後半から新規ストレージシステム商談のうち、約3分の1が仮想デスクトップに関するもの。スマートフォンやタブレットを活用する動きが加速していることを感じている」と説明、「多くの企業がクラウドへの道筋を作れない状況にある。2012年には、110社を対象に仮想化やクラウドに関するコンサルティングサービスを提供し、好評である。社内の“EMCC”と呼ぶコンサルティング組織も強化していく考えであり、中堅規模の企業に向けてもコンサルティングの提供を広げていきたい。この領域でもパートナー連携を活用していく」と方針を明らかにしている。

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