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画像診断サービスのインフラを仮想化基盤に刷新--可用性向上が目的

山田竜司 (編集部)

2013-07-30 17:58

 レントゲンなどの医療用写真を使った遠隔画像診断支援サービスを展開するドクターネットは、実データを転送せずに遠隔で読影できるシステムを新たに仮想化基盤上に構築した。システムの可用性を高めることが目的。システムを導入したネットワールドが7月29日に発表した。

 コンピュータ断層撮影(CT)や核磁気共鳴画像法(MRI)などの医療用画像機器は欠かせないが、現在約1万7000台とも言われる全国のCTやMRIに対して、高度な読影スキルを持つ放射線診断専門医の数は不足していると指摘されている。そこで、ドクターネットは、契約する300人以上の放射線診断専門医に全国360カ所以上の病院や医療機関から委託された画像の読影を依頼し、レポートを戻す遠隔画像診断支援サービス「Tele-RAD」を提供している。

 医療サービスを支えるシステムではセキュリティ確保が最重要課題。Tele-RADでは、医療画像の実データを読影医に再配信しない仕組みを実現するために、アプリケーション仮想化ソフトウェア「Citrix XenApp 」(導入当時は「Citrix Presentation Server」)を2005年から採用した。

 これまでは物理サーバ上に構築していたが、従来の物理環境ではXenAppにウェブでアクセスする機能「Web Interface」用のサーバが冗長化されていなかったため、可用性に課題があった。そこで今回、ハイパーバイザ「VMware vSphere」上の仮想環境へ移行を図り、可用性の高いシステムに刷新したという。


構成イメージ

 新しいインフラは、2012年末から本稼働を開始。現在はvSpereによる仮想化基盤上で9台のXenAppサーバが稼働しており、読影医向けの画像ビューワやオペレーターが利用する業務アプリケーション、オフィスソフトなど、30ものアプリケーションが利用されている。

 最新の医用画像機器などでは数千枚もの高精細画像が出力されることもある。同社はXenAppにより、こうした大容量データを利用可能な環境を実現しているという。また、サービスの安全性を確保するために、外部からXenAppサーバへアクセスするにはセキュアなアプリケーションのアクセスを可能とする負荷を分散するソフトウェア「Citrix NetScaler VPX」を活用している。これをXenAppのWeb Interfaceに利用することでシステムの安定性向上を図っていると説明する。

 XenAppを活用して一元管理することで、医療機関からの読影依頼と読影医を的確にマッチングでき、クライアント側はデータにアクセスするためのツール「Citrix Receiver」を導入するだけなので負担がかからないとメリットを説明する。

 ドクターネットはTele-RADをはじめ、Tele-RADのクラウド型読影環境のみをASPサービスで提供する「Virtual-RAD」や、読影環境のオンプレミス構築を実現する「Flex View」などのサービスを展開しているという。

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