スクウェア・エニックスは、ウェブ開発ツールを用い、Flashベースのブラウザ向けソーシャルゲーム「スクエニ レジェンドワールド」を制作した。「Adobe Game Developer Tools」などの開発ツールを提供したアドビ システムズが9月2日に発表した。
Adobe Scoutはボトルネックの発見に用いる
ウェブ開発ツールの使用により、コンソールゲームの開発資産とFlashの制作環境を統合し、3Dコンテンツをソーシャルゲームで利用できるようにする。
実行環境にFlash を採用したのは、PCブラウザのゲーム利用者を取り込むため。結果として、同ゲーム利用者の約8割が3Dバトルを体験できるようになるという。また、低スペックのPCでも遊べる2Dのバトルモードも用意した。
さらに、デスクトップ向けであるFlash Playerとモバイルデバイス向けAdobe AIRの両方で動作するFlashコンテンツ用の性能解析ツール「Adobe Scout」を用いることで、パフォーマンスを最適化した。Flash Player 11で新たに搭載されたStage3Dでは、PS2やWiiの高度な表現も再現できるものの、単純に品質を求めると操作性の悪化につながる可能性がある。Scoutで性能に関する詳細な解析情報を取得することで、高いパフォーマンスを保てるようにした。
アドビは今後、モバイルへの展開も視野に入れる。通勤電車の中で自分のキャラを強くし、その後PC環境で友達のキャラといっしょに本格的なバトルを楽しむといったソーシャルゲームならではの環境をゲーム利用者に提供していく考えだ。