カシオ計算機はウェブサイトを多言語化し、グローバル各拠点ごとにを最適化されたマーケティング施策に取り組んでいる。導入を担当した日本オラクルとジークスが9月18日に発表した。
スマートフォン向けサイトも同時に作成
カシオ計算機は現在、多様な製品群を140カ国に展開している。カシオは時計だけで1000モデル以上も展開しているため、ウェブサイトの総ページ数は約5000ページあるという。同社はグローバル各拠点のマーケティング活動を最適化させる施策としてウェブサイトの現地語化を促進し、それらを実現する機能を必要としていたという。
カシオ計算機が導入したのはオラクルのコンテンツマネジメントシステム(CMS)、「Oracle WebCenter Sites 」。8種類の言語で展開するグローバルウェブサイトのコンテンツ管理機能の強化と複数言語展開のを実現したという。
カシオ計算機によると、Oracle WebCenter Sites導入の結果、2011年当時と2013年前半との比較では、ページ閲覧数がウェブサイト全体で約2倍、韓国語版では約10倍増加したという。また、スマートフォン対応サイトを含む複数言語サイトでの展開を同時に管理することが可能となり、翻訳や更新に係る作業量は約30パーセント軽減された。
採用の理由として同社は、製品情報管理、多言語管理機能を有するCMSを同一基盤上で集約でき、部品管理による効率的なウェブページの更新ができる点を挙げた。多言語化の対象となったのは、中南米向けのスペイン語版とポルトガル語版、韓国語版、タイ語版、ベトナム語版、トルコ語版、中国語の繁体字版(デジタルカメラのみ)、英語によるインド向けの専用ページなど。現地語化とウェブサイトの統合はカシオ本社が担当し、アジア・オセアニア地域に向けた英語サイトを基本とし、各国に向けて多言語に展開しているという。
ジークスは、カシオ計算機の導入プロジェクトにおいて、システム設計開発、旧来のCMSからOracle WebCenter Sitesへの移行計画やデータ移行、及び不具合の解消などを担当した。