スカイアークシステムはウェブサイト向けコンテンツ管理システム(CMS)の新版「MTCMS Enterprise 5.31」を7月から提供する。Salesforce.com製アプリケーションとの連携機能を搭載する。
MTCMSは、シックス・アパートのウェブサイト管理ソフトウェア「Movable Type」のCMS機能を強化するプラグイン。MTCMS Enterpriseはインストール数やユーザー数が無制限で利用できる。
新版のMTCMS Enterprise 5.31では、Salesforceに保存されている取引先やリード、ケースなどの標準オブジェクトをMTCMSから出力されるウェブサイトに表示できる。ユーザーが自由に追加できるカスタマイズオブジェクトのデータも表示できる。
ユーザー企業は、従来必要だった「Visualforce」で開発しなくても、MTCMSに搭載されるMovable Typeの開発タグでウェブサイトを設計、構築できる。Visualforceは、Salesforceアプリケーションにカスタムのユーザーインターフェースを作成するための機能。
Salesforce連携機能は、MTCMS Enterpriseに標準で搭載される。中規模から数万ページの大規模サイトまで管理できる「MTCMS Standard」ではオプションで提供される。
連携機能を利用するためには、営業支援や顧客管理などの機能を持つ営業関連ツール「Sales Cloud」や顧客サービス支援ツール「Service Cloud」のEnterprise EditionかUnlimited Editionの最低1ライセンスが必要になっている。
スカイアークは7月の提供に先立ち、セールスフォース・ドットコムとコンサルティングパートナー契約を締結し、Salesforceを活用したウェブサイト構築サービスも提供する。
SalesforceをCMS導入事業の中核として組み込むことで、従来のCMSが苦手分野としていた顧客情報を活用した、カスタマーサイトやパートナーサイトなど顧客情報と連動した閉じられたサイトの構築がより簡単になると、メリットを説明している。