ヴイエムウェアは11月6日、ネットワーク環境を仮想化する「VMware NSX」を、サービスプロバイダーのNTTコミュニケーションズ(NTT Com)が自社のサービス基盤として採用すると発表した。
NSXは抽象化、プール化、自動化という仮想化の要件をサーバ領域だけでなく、ネットワークを含めたデータセンターのすべてのリソースやサービスに拡大する「Software-Defined Data Center」のアーキテクチャに基づく。ITのプロビジョニングと運用管理を簡素化するという。
今回の発表は、NTT Comが6月に発表したヴイエムウェアのネットワーク仮想化技術の採用を一歩進めるもの。導入対象は、NTT Comは自社で提供する「Bizホスティング Enterprise Cloud」(BHEC)だ。顧客企業の自社運用システムとNTT ComのBHEC間を、オンプレミスの既存サーバに付与されているIPアドレスを変更することなく接続する「オンプレミス接続サービス」を実現した。
また、BHECとは別のクラウドサービス「Bizホスティング Cloudn」でも、ヴイエムウェアのネットワーク仮想化技術を採用し、新サービスの提供を開始した。従来は実現できなかった複数ネットワークセグメントに対応し、パブリッククラウドでも企業の複雑なシステムのアウトソーシングに柔軟に対応するサービスを実現したとしている。