Microsoftは「Office 365」サービスで、競合する「Google Docs」の重要なコラボレーション機能に追いついた。複数のユーザーが同時に同じドキュメントを編集できる機能を追加したのだ。
同機能はこのほど、「Word」「Excel」「PowerPoint」ドキュメントのウェブ版で利用できるようになった。
MicrosoftのAmanda Lefebvre氏は米国時間11月6日のブログ投稿で次のように述べている。「新たなリアルタイムプレゼンスは、編集時に干渉が生じないよう、共同で編集している相手がドキュメントのどの部分を処理しているか確認するのに役立つ。さらに、テキストや書式設定の変更をリアルタイムで表示できるこの新機能は、共同で編集している相手と同じページを見ながらアイデアを練ったり膨らませたりする助けになる」
「Excel Web App」では、複数の人が同じドキュメントを同時に編集できるようになった。
提供:Microsoft
複数の人が同じ「Word Web App」ドキュメントを編集している時には、誰がどこを入力しているのかを示すフラグが立つ。
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Microsoftは別のブログ投稿で次のように述べている。「このアップデートにより、『Word Web App』では変更を加えるとドキュメントが自動で保存されるため、次回レポートに取り組む時、保存するのを忘れないようにしようと気にする必要もない」
今回の変更のもう1つの側面には、「Windows」と「OS X」の違いを超えて「Office」を提供することもある。
Microsoftは、Office 365における他のいくつかの変更についても発表した。
- Word Web Appは、検索と置換、(ページ番号を含む)ヘッダとフッタ、より洗練された書式設定のための表スタイル、ページ区切りを挿入する機能も新たにサポートした。
- 「Excel Web App」はいくつか新機能が追加されており、表計算のセルをドラッグ&ドロップしたり、シートを保護した状態で表計算を開いたりできるほか、合計や平均を計算する際のアプリへの指示が高速化され、同一のスプレッドシート(ブック)内でシートを並べ替えることも可能になった。
- 「PowerPoint Web App」では、編集ウィンドウ内で写真をトリミングしたり、ファイル名を変更したりできるようになった。
Microsoftはまた、すでに約束している他の改良にも引き続き取り組んでいると述べた。これには、「Android」搭載タブレットユーザーがドキュメントを閲覧するだけでなく編集できるようにすることも含まれる。
「Word Web App」には基本的なワープロ機能が追加された。ヘッダー、フッター、ページ番号などだ。また検索や置換機能も備わった。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。