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日本HP、統合管理ソフトウェア「OneView」--温度や電源、結線の状態まで可視化

齋藤公二 (インサイト)

2013-11-21 18:56

 日本ヒューレット・パッカード(HP)は11月20日、統合管理ソフトウェア「HP OneView」の発売を開始した。これまで「HP BladeSystem」や「HP ProlLiantサーバー」など向けに提供してきたハードウェア管理ソフトウェア「HP Systems Insight Manager/Insight Control」とソフトウェア管理も含めた単一のソフトウェアに統合した。

 同社が以前から進めてきたITインフラ戦略「HP Converged Infrastructure」実現に向けたものと位置付けている。Systems Insight Managerを中核とするハードウェア管理ソフトウェアのアーキテクチャを10年ぶりに刷新したという。

 OneViewは、HP製のサーバやストレージ、ネットワーク、ファシリティなどについてファームウェアやBIOS、電源、温度、結線といったハードウェアに近い部分からソフトウェアまでを集中的に管理できるようにした。今回のバージョンである1.0では、BladeSystemとProlLiant(Generation 8以降)を対象としているが、将来的には、HP Cloud OSの管理ソフトウェアとして展開していく予定となっている。


日本 HP サーバー&ネットワーク製品統括本部 インダストリースタンダードサーバー&ネットワーク製品本部 本部長 宮本義敬氏

日本HP サーバー&ネットワーク製品統括本部 インダストリースタンダードサーバー&ネットワーク製品本部 インダストリースタンダードサーバー製品企画部 部長 中井大士氏

 同社のサーバー&ネットワーク製品統括本部 インダストリースタンダードサーバー&ネットワーク製品本部 本部長の宮本義敬氏によると、新製品は、あらゆる作業の自動化を目指した“Project Voyager”の成果物の1つという。

 日本HPではこれまで、ProLiantでハードウェア自体に情報収集する機能の付与、クラウドを活用した情報管理ポータルとの連携、ラックや電源タップなどのファシリティへの情報収集機能の付与など機器自体を“自働”化する機能の拡充を進めてきた。今回の新製品は、それをデータセンターレベルの自働化へと進めるものとなる。

 「手間を掛けずにオペレーションを自動化したいニーズが増えている。たとえばHPでは2012年からハードウェア障害を自動通報するサービスを提供しているが、加入台数は1年で1万4000台を超えた。管理を自動化し、使い勝手が良いサーバが選ばれるとの確信がある。OneViewは、ハードウェアベンダーだからこそ実現できた製品だ」(宮本氏)

 日本HPのサーバー&ネットワーク製品統括本部 インダストリースタンダードサーバー&ネットワーク製品本部 インダストリースタンダードサーバー製品企画部 部長の中井大士氏によると、OneViewの特徴は(1)運用管理タスクをシンプルにできる、(2)テンプレート(レシピ)を活用して設定を高速にデプロイできる、(3)APIを使った連携や管理ができる――という3つがあるという。

 (1)の運用管理タスクのシンプル化については、画面の見やすさ、使い勝手のよさ、管理情報のわかりやすさがポイントという。「HTML5によるウェブサイトライクなインターフェースを備え、共通のタスクをわかりやすく可視化している。モバイル端末などからも手軽に管理できる」(中井氏)と説明する。

 サーバの設定や監視は、ハードウェアに備わるiLO(Integrated Lights-Out)管理エンジンによるエージェントレスで実行できる。「Smart Search」と呼ばれるキーワード検索機能を使ってリソースの情報を検索したり、「Map View」と呼ばれるロケーションやネットワークのマップを見ながら、構成変更の影響範囲を確認したりできる。電力や温度、結線といったファシリティ関連の情報も3D表示で確認できる。

 (2)のテンプレートを活用した設定の高速デプロイは、あらかじめ設定項目をテンプレート(レシピ)として登録しておき、それらの組み合わせであるプロファイルを複数台の環境に一斉に適用できるようにするもの。

 テンプレートとしては、サーバ(BIOS設定、iLO設定、RAID設定、ファームウェア)、OS(IPアドレス、NICチーミングなど)、ネットワーク(ネットワーク接続の仮想化機能「VirtualConnect」設定やエッジスイッチ設定など)、ストレージ(ボリューム作成やマウント制御)などがある。設定の自動化と標準化でヒューマンエラーの削減にもつなげることができる。

 たとえば、ブレードサーバのエンクロージャーに設定を一括で適用するといったことが可能だ。実際の効果としてはハイパーバイザ「VMware ESX」を使った仮想マシンを640台プロビジョニングするケースで、従来型のツールで170分かかっていたところを75分に短縮できたという。

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